まずは、「骨髄造血説」からいってみましょう!
「骨髄造血説」1925年 アメリカのダン・カニング
・セビングの3人がニワトリ・ハトなどを
9日から11日間絶食させ、
その後解剖したら、骨髄に沢山の赤血球が観察された。
この実験結果から、赤血球は骨髄で造られるという
「骨髄造血説」を打ち出し、これが、
現代西洋医学の定説となっている。
この説のどこがおかしいかというと、青字の
所が明らかにおかしい!
なぜなら、通常の生理的な造血は、普通に食事をしている
状態で、行われていなければおかしいからです。
9日から11日間もの長い絶食をしなければ、造血が確認
できないような場所は、通常の生理的な造血場所ではなく
絶食が長きに渡った時または、だんだん体重が減っていく
ほどに食事の量が制限された時に、はじめて造血現象が
起こる場所(のひとつ)に過ぎない、ということです。
いや、そんなことはない!骨髄こそが生理的な造血場所
なんだと主張される専門家の方には、ぜひ、こんな実験を
していただきたいと思います。
つまり、ニワトリ・ハトを絶食させずに普通にエサを与え
ている状態で、同じ造血現象が、骨髄で認められるか、と
いう実験です。
実験動物を変えたり、いろいろ試してもらいたいものです
が、実験は失敗に終わるでしょう。
この骨髄での造血現象を、自然医学の基礎理論にあてはめ
ると、こういうことになります。
下の図を、よ~くご覧ください。
通常、「赤血球」は
骨髄ではなくて、「腸粘膜」において
食べ物を素材として造られており、
体のすべての細胞は、この赤血球が変化発展
(血球の分化)して新生されています。
∗「分化」(ある物が別の物へ自然に変化すること)
しかし、生理的な腸造血がなんらかの理由で阻害された
とき(絶食や体重が減少していくほどの小食などに
よって、赤血球の素材が不足した場合など)は、
酸素の運搬という生命維持に重要な役割も担っている
赤血球の数を一定に保つため、私たちの体は、
色々な細胞を赤血球に逆戻りさせる(代償性造血、
肩代わりの造血)ことのできる構造になっています。
その際、優先順位があって、必要性の高い組織は後回し
にされ、必要性の低い細胞、回復力の高い臓器の細胞から
ドンドン赤血球に逆戻り(逆分化)していきます。
その内のひとつが、骨髄組織だということです。
「骨髄造血」は、絶食・減食状態における細胞の逆分化
による「代償性造血」のひとつであり、
「生理的造血」現象ではない、ということです。
本日はもう時間がないので、「細胞分裂説」と
「ガンの定義」の誤りについては、また後日お話し
したいと思います。
本日は以上です。ありがとうございました。