化学薬剤(クスリ)の大きな特徴は、「即効

」があるということです。飲めばたちまち

熱が下がり,痛みがなくなり、いろいろな症

状がおさまります。

 

ただ、その効果は「症状を一時的に抑え込む

」だけのものに過ぎないので、病気を根本的

に「治す」ものではないのです。

 

 

一時的な軽い症状の場合は、クスリの即効性

が効いている間に症状がおさまることが多い

ので、まるでクスリがその症状を治したかの

ような印象をうけます。

 

例えば、風邪をひいて熱が出ました。風邪薬

を飲みました。すぐに熱が下がりました。風

邪の諸症状もおさまりました。ああ、薬が効

いて風邪が治ったんだ。よかったよかった、

といった感じです。

 

 

ところが、病気が重くなってくると、そうい

う訳にはまいりませんので、一時的な抑え込

み効果をずっと持続させるために、クスリを

飲み続けさせる訳です。

 

それで、何年たっても、病気自体は全然治っ

てないんだけど、クスリを服用し続けている

間は、表面上、症状が抑え込まれていますの

で、治っているような感じになるんですね。

 

ですから、病院で、お医者さんが患者さんに

言っているらしい「あなたの病気は治ります

が、このクスリをずっと飲み続けて下さい。

」というセリフは、正確に言うと、「あなた

の病気を根本的に治すことはできませんが、

このクスリを飲み続けていただければ、症状

を抑え込むことはできます。」というふうに

なるかと思います。

 

 

で、あっても、もし他になんの問題もなけれ

ば、「クスリというものは有難いもんだ」と

いうことにもなるんでしょうが、そうはいか

ないのです。

 

それは、強いクスリほど、強い副作用がある

ということです。

 

クスリは、体からしたら異物ですから、基本

入ってきたら排泄しようとします。

体としては通常業務の他に、特別業務もやら

されていることになります。しかも毎日。

当然、解毒・排毒器官である肝臓、腎臓のダ

メージは蓄積され、「肝機能障害」「腎機能

障害」になる方もいらっしゃる訳です。

 

化学薬剤の副作用というものは、他にもいろ

いろあるのですが、種類が多すぎて、ここで

は書ききれません。興味のある方は、本屋さ

んにいけば、「くすりの事典2014」みた

いなタイトルで、分厚い本があると思います

ので、ぜひ一度ご覧になって下さい。「ウソ

でしょ」っていうくらいの量の「副作用」

「重大な副作用」が記載されていますよ。

 

ですから、クスリをいくら服用しても、病気

は根治しませんし、将来的に副作用にやられ

る危険性があるので、今のうちに、森下先生

の自然医学を勉強していただいて、毎日の食

生活の改善を中心とした、病気の予防対策を

していただきたいわけなんですね。

 

 

本日はここまで。ありがとうございました。