例えば、フグを素人が調理して、食べた直後

に体がシビレてきたら、「あ、フグの毒にあ

たった」って分かるじゃないですか?

 

山に行ってよく分からないキノコを、大丈夫

でしょって鍋にして食べて、その晩に、下痢

になったとしても、キノコのせいだって見当

がつくでしょ?

 

このように、食べてすぐ体がおかしくなる毒

性を「急性毒性」と言います。

 

これらの急性毒性は「食べ物」と「体に起き

た異常」の因果関係が分かりやすいですよね

。なんたって、食べた直後に体に異常が起こ

るんですから、あ、フグが悪かった、キノコ

が悪かった、とすぐ気がつくわけです。

 

 

に対して、体に良くない食事が原因で体に溜

まっていく「様々な毒素」や「化学物質」は

それらが原因でいろんな病気になるんですけ

ど、病気が発症するまでに、ものすごい時間

がかかるんです。そういう毒性を「慢性毒性

」と言います。

 

体に悪い食事をしている場合でも、急には病

気にはなりません。急にはならないんだけど

10年、20年、30年、またはそれ以上の

時間をかけて、「毒素」や「化学物質」が回

りの細胞、組織に異常刺激を与え続けること

によって、やがて様々な場所に様々なタイプ

の「炎症」や「腫瘍」が出来るわけです。

 

でも、その間、ものすごい時間がかかります

から、「食べ物」と「病気」の因果関係が、

本人でも分からないんですね。

 

仮に、精白食品や動物タンパク食品、合成添

加物入りの加工食品などを食べて、すぐに病

気になるなら、多くの方々が気づくのでしょ

うが、急には病気にならないわけです。

 

しかも、病気になるまで、痛みとかの自覚症

状がほとんどないのが慢性病の特徴なので、

知らず知らずのうちに病気が育ってしまうわ

けなんですね。これが「慢性病の落とし穴」

なんです。

 

例外としては、乳幼児の方の病気があります

。生まれながらにしてアトピーだとか、ガン

だとかの場合ですね。

この場合は、お母さんの食事の内容の悪さが

赤ちゃんが胎児の時は、お母さんの血液を通

して、赤ちゃんが生まれてからは、お母さん

の母乳を通して、赤ちゃんに直接影響します

し、赤ちゃんもすごいスピードで成長してい

るので、時間をかけずに病気になるわけです

この場合は、だからお母さんに食事療法をし

ていただくことで、赤ちゃんの病気が治るわ

けですね。

 

そういったわけでして、このブログで私がお

話ししていることは、決して他人事ではない

んですよ!

 

今、私たち日本人のほとんどが、疑うことも

なく、将来病気になるような食生活をされて

います。

 

わたしが、この仕事をやり始めたころは、日

本でガンになる人は3人に1人だと言われて

いました。それから10年ちょっとしかたっ

てないはずなのに、いつの間にか2人に1人

がガンになる時代になっているじゃないです

か!

 

みなさん、この異常な状況について、ぜひ真

剣に考えてみてください。寿命が延びたから

病気が増えているわけではないのです。

 

昔の和食が失われ、日本人が「現代型の和食

」つまり、白米・肉食・白砂糖・加工食品を

常食しだしたころから、いろいろな慢性病が

急増しているということの意味をよく考えて

みて下さい。

 

 

 

本日はここまで。ありがとうございました。